我々が製作する京位牌・京上品は代々受け継ぐ京型寸法を元に木地、漆塗り、金箔・金粉工程、蝋色、蒔絵、彩色に至るまで原点の技にこだわり、京職人の技巧を存分に発揮しております。ここでは、京上品が完成するまでの工程の流れを写真入りでご紹介致しております。
彫刻に冴えを出すのに、一番重要になるのが彫刻刀の切れ味。研ぎを習得するのが永遠の課題と言っても過言ではありません。写真のお位牌ように最上段の吹蓮華も
花びら一枚ずつ彫刻し、最後にもう一度各段を組み全体のバランスを確認し、完成。
続いて塗り工程へと進みます。
最終工程は上塗に入ります。漆はほこりなどが少しでも着いてしまうとそこに漆が集まってしまいます。なので上塗工程は近辺を綺麗に掃除し、それから塗り作業に入ります。また上塗漆は気温・湿度によって仕上がりが変わってしまうため、その日にあった漆の質を的確に掴み、漆の粘度を調整します。余り刷毛目が立たないよう、むっくりと塗り、その日に合った温度と湿度にした漆室にもう一度入れ、1日〜2日かけて乾燥させて、完成。
※写真は櫛型三重座位牌
続いてぬぐい粉工程へと進みます。
金箔が十分に乾いたら今度はその上に金粉を蒔いていきます。この作業順序は金箔押し作業とほぼ同じで金箔の上に漆を丁寧塗り、それを長年の感を元に丁寧に拭き取っていきます。この時に拭きムラがあると金粉の載りもまばらになってしまいます。粉蒔きはこの作業が一番肝心であります。そして金粉を均等に蒔き完成。
※写真は極上・吹蓮華七重座位牌
続いて蝋色(ろいろ)工程へと進みます。
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